あづま新聞(読み)あづましんぶん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「あづま新聞」の意味・わかりやすい解説

あづま新聞
あづましんぶん

明治中期に東京で発行された自由党左派系の新聞。1890年(明治23)12月23日、大井憲太郎民衆啓発目的に創刊した日刊紙で、翌1891年11月14日第222号まで存在が確認されている。なお、ほかに同名(類似)の新聞がいくつかあり、1896年12月6日『絵入日報』(1894年12月5日創刊)が『あづま新聞』と改題しているが、まもなく廃刊したらしい。1878年12月19日創刊された『安都満(あづま)新聞』は仮名垣魯文(かながきろぶん)が社長の小(こ)新聞だが、翌1879年11月26日廃刊、12月4日『いろは新聞』と改題、復刊している。

[春原昭彦]

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デジタル大辞泉プラス 「あづま新聞」の解説

あづま新聞

明治時代日本の新聞。1890年12月、大井憲太郎が東京で創刊した小新聞。民衆に対し自由民権思想を啓蒙することを目的とした。翌年の11月まで刊行が確認されている。

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