いろは新聞(読み)いろはしんぶん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「いろは新聞」の意味・わかりやすい解説

いろは新聞
いろはしんぶん

1877年 12月創刊の小 (こ) 新聞初め『安都満 (あずま) 新聞』と称したのが翌 78年 12月に改題仮名垣魯文らが活躍したが,84年8月魯文が去るに及んで没落した。

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デジタル大辞泉プラス 「いろは新聞」の解説

いろは新聞

明治時代日本の新聞。1879年12月、仮名垣魯文が「かなよみ」新聞を去り創刊。前身は「安都満(あずま)新聞」。雑報花柳界のゴシップ記事を中心とする庶民向けの娯楽新聞。1884年、「勉強新聞」に改題して終刊

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世界大百科事典(旧版)内のいろは新聞の言及

【仮名垣魯文】より

…ついで文明開化期の世相をとらえた《安愚楽鍋(あぐらなべ)》(1871‐72)で話題をよぶ。1872年〈三条の教憲〉公布後はしばらく文筆活動から遠ざかったが,新聞ジャーナリズムの活発化とともに復活,自ら《仮名読(かなよみ)新聞》《いろは新聞》などを創刊主宰し,戯文(ぎぶん),続き読物,劇評を発表する。なかでも《高橋阿伝夜叉譚(たかはしおでんやしやものがたり)》(1879)はニュースと物語を結合させた新しい現実再現譚としての性格を持ち,明治期の戯作の復興に貢献した。…

※「いろは新聞」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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