改訂新版 世界大百科事典 「アナーヒター」の意味・わかりやすい解説
アナーヒター
Anāhitā
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
… インドとイランでは川は女神と見なされた。古くは特に,インドではサラスバティー,イランではアナーヒターと呼ばれた神話的聖河が,大女神として崇拝された。後代のヒンドゥー教の信仰の中で最大の位置を占める聖河はガンガーだが,神話によればガンガーという名のこの川の女神は,もとは大神ビシュヌのかかとから流れ出て天界にいたが,あるときバギーラタという王が行った非常な苦行の功徳によって地上に下ることを余儀なくされた。…
…聖獣のかわりに女神を配したものは,いわゆる〈樹下美人図〉と呼ばれる文様で,正倉院の《鳥毛立女屛風(とりげりつじよのびようぶ)》は有名である。このモティーフはイランのハオマの豊穣の女神アナーヒターとの結びつきから生じている。インドでは聖樹にヤクシーがまといつく表現がなされている。…
…アルサケス朝は宗教的寛容政策を採り,メソポタミアではイランやセム,ヘレニズムの諸要素を折衷した諸信仰が成立した。帝国内において最も広く崇拝されたのはミトラ神で,アナーヒター女神も各地に神殿を有していた。ゾロアスター教はイラン人の間に信仰され,伝承によればウォロゲセス1世の時代にアベスターの編集が行われたという。…
※「アナーヒター」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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