アバイ(その他表記)Abai; Abae

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アバイ」の意味・わかりやすい解説

アバイ
Abai; Abae

フォキスの北東方に位置する古代ギリシアの都市。ラテン名アバエ。アポロン神託で有名。前 480年ペルシア戦争のとき神殿は焼かれたが,神託は存続した。神聖戦争 (前 355~346) のとき,再び焼失したが,ローマ時代にハドリアヌス帝 (在位 117~138) によって一部復興した。城壁アクロポリス遺跡が残っている。

アバイ
Abai

カザフスタン中部,カラガンダ州の都市。州都カラガンダの南南西約 40kmにあり,カラガンダ炭田の採炭中心地の一つほかに木材加工,縫製,建設資材などの工場がある。カラガンダと鉄道ハイウェー連絡。人口約3万 5000。

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世界大百科事典(旧版)内のアバイの言及

【ミクロネシア人】より

…ミクロネシア東部にはポリネシア西部やメラネシア東部に共通した簡素な様式の木彫像がみられ,西部にはインドネシアのものと似た様式の家屋建築や,いざり機で織られる芭蕉布がみられる。パラオ諸島では,各村に普通2棟以上の集会所〈ア・バイa‐bai〉があった。2種の集会所が,島民の階層により区別して利用されたからである。…

【アウエーゾフ】より

…民間伝承に関する研究論文やゴーゴリの《検察官》,シェークスピアの《オセロ》などの翻訳もある。代表作は,19世紀カザフの民族詩人,啓蒙家アバイ・クナンバーエフAbai Kunanbaevの生涯を描いた《アバイ》(1947),《アバイの道》(1956)の二部作で,これはカザフ文学最初の本格的な叙事詩的長編小説として59年のレーニン文学賞を受け,30ヵ国語に翻訳されている。【江川 卓】。…

※「アバイ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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