ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アフマッド・シャウキー」の意味・わかりやすい解説
アフマッド・シャウキー
Aḥmad Shawqī
[没]1932.10.13. カイロ
近代エジプトの詩人,小説家,劇作家。ハーフィズ・イブラーヒーム,ハリール・マトラーンとともに近代エジプトの三大詩人といわれる。4年間のフランス留学から帰国後,王室侍従職に復職し重用されたが,アッバース2世の退位のあと,1915年からスペインのバルセロナに亡命,19年末帰国。その後は名声に包まれ余生をおくった。小説『アリー・ベイ・カビール』`Alī Bey al-Kabīr (1893) はのちに戯曲に書き改められ人気を博した。主著は,小説では『インドの聖女』 Riwāyat `Adrā al-Hind (97) ,『ラディヤス』 Radiyas (99) ,『悪魔バンタウル』 Bantaur al-shaiṭān (1901~02) ,戯曲では『クレオパトラ』 Cleopatra (29) ,『マジュヌーン・ライラー』 Majnūn Lailā (31) など7編がある。詩集『シャウキーヤート』 al-Shauqiyyāt (4巻,48~51) は没後に出版された。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報