アブデル・マレク(読み)あぶでるまれく(その他表記)Anouar Abdel-Malek

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アブデル・マレク」の意味・わかりやすい解説

アブデル・マレク
あぶでるまれく
Anouar Abdel-Malek
(1924―2012)

エジプト社会学者。カイロのアイン・シャムス大学卒業。ナセル政権の弾圧を受け、パリに亡命(1959~1976)。この間、ソルボンヌ大学で社会学および文学博士学位を取得。国際社会学会副会長(1974~1978)を務める。フランス国立科学研究所教授、同研究部長を歴任。国連大学の社会・文化的発展プロジェクト担当。カイロとパリで著作、研究に従事。1989年(平成1)に来日し、立命館大学国際関係学部教授(1989~1992)に就任。その後はエジプトとパリで、著作活動に従事し、パリで没した。主著は『社会の弁証法』(1972)、『アラブ・ルネサンス運動の思想』(1974)、編著に『帝国主義の社会学』(1971)や『民族における軍隊』(1975)がある。エジプト近代史の研究をはじめ、第三世界における民族、民族運動、権力構造の分析は、西欧伝統の概念枠の再編を迫るものとして高い評価を受けている。

[高島昌二]

『熊田亨訳『社会の弁証法』『民族と革命』(1977・岩波書店)』

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