現代外国人名録2016 「アポロ・アントンオーノ」の解説
アポロ・アントン オーノ
Apolo Anton Ohno
- 職業・肩書
- 元スピードスケート選手(ショートトラック) トリノ五輪スピードスケート・ショートトラック男子500メートル金メダリスト
- 国籍
- 米国
- 生年月日
- 1982年5月22日
- 出生地
- ワシントン州シアトル
- 経歴
- 日系2世。若い頃に渡米した東京都出身の父・幸と米国人女性の間に生まれ、父に育てられる。6歳で水泳を始め、13歳でワシントン州年齢別選手権の平泳ぎで優勝。のちインラインスケートを始め、1994年リレハンメル五輪を見て、スピードスケートのショートトラックへ転向した。’95年年齢別スケート大会の12〜13歳で400メートルリンクを滑るアウト、屋内のショートとも全米総合1位となる。のちノースアメリカン大会でも優勝し、ジュニア・ナショナルチームのメンバーに抜擢される。’97年全米選手権で初優勝し、’99年、2000年、2001年に3連覇。1999年世界選手権500メートルで銀メダル。2000〜2001年シーズンW杯総合優勝。2001年世界選手権1500メートルと5000メートルリレーで金メダル、1000メートルで銀メダルを獲得し、総合2位。2002年19歳で出場したソルトレークシティ五輪では地元期待の星としてアイドル並の声援を受けたが、1000メートルは集団転倒に巻き込まれ銀メダル、500メートルは寺尾悟を転倒させて失格、リレーは4位。1500メートルでは1位でゴールした金東聖(韓国)の走路妨害をアピールして金が失格し、金メダルに繰り上がったが、この判決をめぐって韓国側が国際スケート連盟(ISU)などに提訴するなど波紋を呼んだ。2002〜2003年シーズンW杯総合優勝。2003年世界選手権3000メートルで銀メダル。2004〜2005年シーズンW杯総合優勝。2005年世界選手権1000メートルと3000メートルで2冠、5000メートルリレーは銅メダルで、総合2位。2006年トリノ五輪は500メートルで金メダル、1000メートルとリレーで銅メダルを獲得。2007年世界選手権1500メートルで金メダル、1000メートル、3000メートル、5000メートルリレーは銅メダルで、総合3位。2008年世界選手権は500メートルで金メダル、1000メートルで銀メダル、3000メートルで銅メダルを獲得し、総合優勝を果たす。2009年世界選手権は5000メートルリレーで金メダル、1000メートルで銀メダル。2010年バンクーバー五輪は500メートル8位、1000メートル銅メダル、1500メートル銀メダル。5000メートルリレーも銅メダルで、五輪スケート史上タイの通算8個目のメダルを獲得した。2013年引退。2007年春に米国ABC人気番組の「ダンシング・ウィズ・ザ・スターズ」に出演、プロの人気ダンサーと組んで見事なダンスを披露して優勝を果たすと、一躍全米で人気者になった。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報