日本大百科全書(ニッポニカ) 「リレー」の意味・わかりやすい解説
リレー
りれー
relay
あらかじめ定められた電気的量、物理的量に応じて動作し、電気回路を制御する機能をもった装置。継電器ともいう。基本的にリレーは、電圧、電流、あるいは位置、速度、温度などの物理量について、その大きさ、振幅、周波数、極性、継続時間などが所定の値に達する(あるいは特定の帯域に移行する)ことにより、この変化を検出して他の電気回路の開閉を制御するものであり、電力系統の保護リレー、多種多様な電力機器の保護・制御用リレー、家庭用電気器具の保護・制御用リレー、通信用リレーなどその機能や用途によって多種多様なものがある。1990年ごろからはアナログ方式リレーによる保護・制御にかわってマイクロプロセッサーによる、より高度で高速なデジタル方式の保護・制御が普及してきている。
[内田直之]