アメリカヒドリ(読み)あめりかひどり(その他表記)American wigeon

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アメリカヒドリ」の意味・わかりやすい解説

アメリカヒドリ
あめりかひどり
American wigeon
[学] Anas americana

鳥綱カモ目カモ科の鳥。アラスカ以南の北アメリカに広く分布する淡水ガモ。全長約48センチメートルと中形で、嘴(くちばし)は短い三角形。頭はクリーム色に黒点があり、目の後方緑色に光る。内水面の淡水を好み、日本には迷鳥として渡来する。旧北区の近似種ヒドリガモA. penelope頭部が赤栗(あかぐり)色で異なるが、雌は似ている。日本に多く渡来し、淡水より浅海にいて、海藻を好んで食べる。ワキアカヒドリA. sibilatrixは南アメリカ産で、顔前部は白く、後頭部は黒く紫緑色光沢がある。内水面の湖沼にすみ、雌雄同形である。

黒田長久


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のアメリカヒドリの言及

【ヒドリガモ(緋鳥鴨)】より

…ピューウッとよく通る笛のような声でひと声ずつくぎって鳴く。近似種のアメリカヒドリA.americana(英名American wigeon,baldpate)は北アメリカ北部で繁殖している。雄の頭頂が白色で,眼のまわりは緑色をしている。…

※「アメリカヒドリ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

4月1日の午前中に、罪のないうそをついて人をかついでも許されるという風習。また、4月1日のこと。あるいは、かつがれた人のこと。四月ばか。万愚節。《季 春》[補説]西洋もしくはインドに始まる風習で、日本...

エープリルフールの用語解説を読む