アラコリ湖(読み)あらこりこ(その他表記)Алаколь/Alakol'

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アラコリ湖」の意味・わかりやすい解説

アラコリ湖
あらこりこ
Алаколь/Alakol'

カザフスタン共和国東部、中国との国境近くにある塩湖。ジュンガリア・アラタウとタルバガタイの両山脈に挟まれた構造盆地上に位置する。アラクリАлакуль/Alakul'ともいう。湖面標高343メートル、面積2200平方キロメートル、最深部45メートル。流出する河川はない。スズキの仲間やコイなどの漁獲がある。1月から4月まで凍結する。周辺は半砂漠で、地質時代にはバルハシ湖、サシクコリ湖などと一連湖沼であったといわれる。

村田 護]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アラコリ湖」の意味・わかりやすい解説

アラコリ湖
アラコリこ
ozero Alakol'

カザフスタン東部にある塩湖。面積 2200km2最大水深 45m。湖面標高 343m。エメリ川などいくつかの川が流入するが,流出する川はない。断層によって形成された地溝中の北西南東方向の低地にあり,この低地にはアラコリ湖のほか,その北西にサスイクコリ湖とジャラナシコリ湖が,南東には「ジュンガリアの門」と呼ばれる鞍部を経て中国のエビノール湖が連なる。漁業が行われ,北岸にルイバチエ,南西岸にクイズイラガシの町がある。

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