中央アジア,カザフスタン共和国南東部にある湖。東西に細長く,北に背を向け南に湾曲する。流出する川はない。長さ605km,最大幅74km,面積は季節により異なり,1万7000~2万2000km2。湖面標高339~342m。深さ最大26m,平均で6m。中央部に南岸からサリエシク半島が突出し,湖を二分する。西半部にはイリ川が大量の水を注ぎ込み,ほとんど真水であるが,東半分はカラタル,アクスーなど小河川しか流入しないので水面蒸発を補えず,塩湖となる(水1l中塩分5gを含む)。年間の水の収支バランスは,降水により180mm,河川より880mm,湖岸の春の融雪により50mm,その他70mmの合計1180mmに対し,湖面の蒸発量は1330mmで,湖面低下が心配されている。流入する河川も農地の灌漑に利用されて蒸発するので,その心配は大きい。11月から翌年4月まで結氷する。北岸にバルハシ市があり,湖には定期船が就航する。バルハシ湖から東にはサシクコーリ,アラコーリ,エビヌールなどの湖をつらねる構造低地がつづき,古来東西交通に利用されてきた。
執筆者:渡辺 一夫
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カザフスタン共和国東部にある湖。バルハシ‐アラコリ構造低地の北~西縁にある。面積は約1万7000~2万2000平方キロメートル、長さ605キロメートル、幅は西部の広い部分で74キロメートル。平均水深6メートル、最深部は26メートル。幅3.5キロメートルのウズイナラル湖峡によって、おもに淡水からなる南西部と塩水からなる東部とに分けられる。イリ川、カラタル川、アクス川、レプサ川、アヤグス川などの河川が流入しているが、湖から流出する河川はない。砂漠~ステップ地帯にあり、年降水量は少ない。周辺に生息する動物は少なく、水鳥と魚類程度。湖は11月末から4月中旬まで結氷する。湖面は航行可能で、ブリルバイタル、ブリルトベと北岸のバルハシに港湾がある。
[津沢正晴]
…モンゴル諸語の中で,北部方言に属し,その使用人口は30万人以上にのぼると推定される。ブリヤート語は,ハルハ語のtsに対してsが,tʃに対してʃが,さらにsに対してhが現れるなどの音韻的特徴をもつ言語である。例,ハルハ語tsagaan〈白い〉:ブリヤート語sagaan,ハルハ語tʃada‐〈できる〉:ブリヤート語ʃada‐,ハルハ語usa(n)〈水〉:ブリヤート語uhan。…
… 東部方言を代表するものとして,モンゴル国で通用するハルハ・モンゴル語(ハルハ方言。しばしばハルハ語とも)と内モンゴル自治区で話されるチャハル・モンゴル語(チャハル方言)をあげることができ,また,西部方言の代表として,ロシア連邦のカルムイク共和国のカルムイク・モンゴル語(カルムイク方言。しばしばカルムイク語とも)をあげることができる。…
※「バルハシ湖」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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