アララト火山(読み)あららとかざん(その他表記)Mount Ararat

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アララト火山」の意味・わかりやすい解説

アララト火山
あららとかざん
Mount Ararat

トルコ東部、アルメニア高原にそびえる火山。ビュクアリダー火山ともいう。イランおよびアルメニア共和国との国境に接し、直径約40キロメートル、標高5123メートルで、トルコの最高峰。地中海火山帯に属し、安山岩、玄武岩からなる。噴火記録はないが、火山地形はよく保たれ、新鮮らしい溶岩流もある。山頂付近は万年雪に覆われている。『旧約聖書』の「創世記」第4章にみられる「アララテの山」で、アルメニア人は「マシス」とよび、世界の母と崇拝している。「ノアの箱舟」がこの山の頂部についたという伝説がある。また、ペルシアの伝説でも人類揺籃(ようらん)の地とされている。1829年ドイツ人パロットが初登頂に成功した。

諏訪 彰]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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