アルア族(読み)アルアぞく(その他表記)Alur

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アルア族」の意味・わかりやすい解説

アルア族
アルアぞく
Alur

モブツセセセコ湖 (旧アルバート湖) の西岸,コンゴ民主共和国とウガンダにまたがる約 5000km2の地域で支配的なナイル語系民族。人口は 30万をこえると推定される。農耕と牧畜の混合経済を営む。主作物はとうもろこしや雑穀類で,牛は家畜としてだけでなく婚資としても重要である。外婚制父系氏族をもつが,貴族の氏族と平民の氏族に分れている。平民の氏族はいくつもの地域化されたリニージに分れ,また同じ氏族に属するいくつかのリニージがまとまって氏族区分という中間的地域単位を形成している。伝統的には,貴族の氏族が地域集団の首長や小首長をつとめた。首長にはケルという神秘的な能力があるとされ,儀礼的役割もあった。アルアの首長制の価値は周辺民族にも共有され,みずからの首長をもちたいと願う集団が大首長の息子を「誘拐」して首長に据えるという習慣があった。

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