1998年に登録されたロシアの世界遺産(自然遺産)。アルタイ山脈のアルタイ自然保護区、テレツク湖周辺、最高峰のベルハ山(標高4506m)周辺の高山地帯、ウコク高原を含む一帯などが世界遺産として登録されている。ここは、ロシア連邦のアルタイ共和国ゴルノ・アルタイ自治州の州域となっている。このエリアにはカラマツ、モミなどの針葉樹の森(タイガ)やステップ地帯、亜高山~高山帯などの多様な植生があり、これらが良好に保たれていることや、ユキヒョウやアルタイ・アルガリ(ヒツジの一種)、イヌワシ、カタジロワシなど絶滅危惧種の重要な生息地・保護区になっていることが世界遺産にふさわしいとして評価された。世界遺産の登録名として採用された「ゴールデン・マウンテン」は、「アルタイ」がモンゴルの言葉で「金の山」を意味する言葉であることによる。◇英名はGolden Mountains of Altai