日本大百科全書(ニッポニカ) 「アルプスあづみの公園」の意味・わかりやすい解説
アルプスあづみの公園
あるぷすあづみのこうえん
長野県安曇野(あずみの)地方、北アルプスの麓(ふもと)にある国営公園。大町市と松川村にまたがる大町・松川地区(計画面積255ヘクタール)と安曇野市にある堀金・穂高地区(ほりがねほたかちく)(計画面積101ヘクタール)の2地区からなる。基本テーマは「自然と文化に抱かれた豊かな自由時間活動の実現」。両地区とも緩やかな傾斜地にあり、ニホンザル、ツキノワグマ、ニホンカモシカをはじめ、多様な動植物が生息する。大町・松川地区は乳川(ちがわ)が形成した標高約700~900メートルの扇状地にあり、北アルプスを背景として環境保全を心がけながら自然を学習、体験する拠点となっている。地区は「林間レクリエーションゾーン」「渓流レクリエーションゾーン」「自然体験ゾーン」「あづみの交流ゾーン」「森の宿泊ゾーン」「センターゾーン」「保全ゾーン」の七つに分かれている。2009年(平成21)にデイキャンプ場、空中回廊など公園の一部が開園した。
堀金・穂高地区は、烏川(からすがわ)が形成した標高約600~700メートルの扇状地にある田園地帯につくられており、安曇野の自然と文化が体験できる拠点となっている。地区は「田園文化ゾーン」と「創造の里ゾーン」に分かれている。2004年にテーマ展示館、森の庭、段々花畑など公園の一部が開園した。
[編集部]