最新 地学事典 「アルプス型橄欖岩」の解説
アルプスがたかんらんがん
アルプス型橄欖岩
alpine-type peridotite
かつては造山帯に産するかんらん岩を大陸のクラトンに産する層状苦鉄質貫入岩体のものから区別してこのように呼んだが,現在ではオフィオライトやアラスカ型超苦鉄質貫入岩体のかんらん岩とは異なる,ざくろ石かんらん岩(またはその痕跡)を含む深部起源の造山帯のかんらん岩を指す。固体のプルームとして浅部に上昇してきたスペインのロンダ岩体の場合は,周縁の低温部がざくろ石かんらん岩,その内側がスピネルかんらん岩,中心の高温部が斜長石かんらん岩という累帯構造を呈し,周囲の岩石に接触変成作用を与えている。日本では北海道の幌満かんらん岩体がその例で,ざくろ石由来のスピネル輝石シンプレクタイトを多量に含む。また,高圧・超高圧変成帯に産するざくろ石かんらん岩もアルプス型に含まれ,スイス・アルプスのアルペアラミ岩体や四国の東赤石かんらん岩体等がその例。
執筆者:石渡 明
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

