アルメニア国民運動(読み)アルメニアこくみんうんどう(その他表記)Pan-Armanian National Movement

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アルメニア国民運動」の意味・わかりやすい解説

アルメニア国民運動
アルメニアこくみんうんどう
Pan-Armanian National Movement

アルメニア政党。 1989年 11月レボン・テルペトロシャンなど独立指導者らが中心となり設立。独立宣言を発した翌月の 91年 10月に行われた大統領選挙でテルペトロシャン議長が圧倒的多数の支持を得て当選。政権与党となった国民運動は,隣国アゼルバイジャン領内のナゴルノカラバフ自治州のアルメニアへの帰属を主張して,アゼルバイジャンとの対立姿勢をとり続けた。テルペトロシャン体制は,紛争の泥沼化による経済疲弊の批判を浴びつつも,95年7月大統領権限の強化を含む新憲法を採択。翌年9月第2回大統領選挙でも再選を果した。しかし 97年9月党内は分裂し,イェゴルヤンら改革派勢力が党内派閥を形成。 98年2月テルペトロシャン大統領はロベルト・コチャリャン首相とナゴルノカラバフ問題解決方法をめぐって対立し辞任,同年3月の大統領選挙でコチャリャンが当選し,後任の大統領に就任した。

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