アレクサンダル・オブレノビッチ5世(読み)アレクサンダル・オブレノビッチごせい(英語表記)Aleksandar Obrenović V

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

アレクサンダル・オブレノビッチ5世
アレクサンダル・オブレノビッチごせい
Aleksandar Obrenović V

[生]1876.8.14. ベオグラード
[没]1903.6.11. ベオグラード
オブレノビッチ家最後のセルビア王 (在位 1889~1903) 。ミラン・オブレノビッチ4世の子。 1893年に摂政会議を解散,以後実質的に国政を担当した。国家財政の改善,軍隊改革,親オーストリア政策あるいはバルカン同盟政策によるセルビアの国際的地位の向上などに功績があった。しかし自由主義的な憲法の廃止 (94) ,言論集会の自由の制限 (97) ,急進党弾圧 (99) ,反対世論を押切っての愛人ドラガ・マシンとの結婚 (1900) ,選挙法改正 (03) などの権威主義的で恣意的な統治のため国民の支持を失った。将校クーデター王妃とともに暗殺された。

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