アレチノギク(読み)あれちのぎく

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アレチノギク」の意味・わかりやすい解説

アレチノギク
あれちのぎく / 荒地野菊
[学] Erigeron bonariensis L.
Conyza bonariensis (L.) Cronq.

キク科(APG分類:キク科)の一、二年生帰化植物道端に生える。茎は直立するが、30~50センチメートルで主幹が止まり、枝が主幹を越えて伸長する。全体灰白色の毛が多く、ほこりまみれになったようにみえる。灰緑色の植物体で、主幹の成長が止まるようすから、道端や荒地にふさわしい雑草のようにみえるが、原産地南アメリカである。日本へは明治中期に渡来し、一時は非常に繁茂したが、最近ではまれにみかける程度である。

[小山博滋 2022年1月21日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のアレチノギクの言及

【ヒメムカシヨモギ】より

…茎の上部で多数分枝し,大型の円錐花序に多数の小さな頭花をつける。頭花には小さいが白色の舌状小花があるので,オオアレチノギクConyza sumatrensis (Retz.) Walkerと区別できる。これも昭和の初期に帰化してきた越年草で,道ばたや荒地に多い。…

※「アレチノギク」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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