現代外国人名録2016 「アンゼルムキーファー」の解説
アンゼルム キーファー
Anselm Kiefer
- 職業・肩書
- 画家,写真家
- 国籍
- ドイツ
- 生年月日
- 1945年5月8日
- 出生地
- バーデン・ビュルテンベルク州ドナウエッシンゲン
- 学歴
- フライブルク大学(法律)卒,フライブルク・アカデミー,カールスルーエ・アカデミー
- 受賞
- ウルフ美術賞〔1990年〕,世界文化賞(絵画部門,第11回)〔1999年〕
- 経歴
- 大学を出て芸術に転向。1969年H.アンテスのもとで水彩や写真作品を制作、その後、ヨーゼフ・ボイスのもとでも学ぶ。’73年のケルンのミヒャエル・ヴェルナーでの個展では、伝統的な油彩の手法でドイツ精神を主題とした作品を発表。大画面と極端な遠近法、触覚的な実在感ある素材は、見る者に、畏怖の念や崇高な感情を抱かせた。母国では初期のテーマが親ナチ的と誤解されるが、’80年ベネチア・ビエンナーレで注目され、’87年末からの全米巡回展で国際的評価が確立した。「知られざる画家に」シリーズでナチズムの問題に一応の終止符を打ち、わらなどをカンバスを付着させた新シリーズを展開。その後、核エネルギーや精神エネルギーなど普遍的主題へと広がりを見せている。2005〜2007年サンフランシスコ近代美術館ほか北米巡回の回顧展開催。代表作に「占領」「マイスタージンガー」「オシリスとイシイ」など。1992年日本で初の個展を開催。’99年高松宮殿下記念世界文化賞を受賞。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報