20世紀西洋人名事典 「アンドレフレノー」の解説
アンドレ フレノー
André Frénaud
1907 -
フランスの詩人。
ブールゴーニュ生まれ。
第二次大戦に参戦し、ドイツの捕虜生活中の詩集「東方の賢者」(1943年)によって詩人としての位置を確立する。’46年の長詩「黒い婚礼」は彼の代表作で、戦後フランス詩の傑作の一つ。詩句はきわめて日常的で、人間存在の限界を歌い、緻密な言語操作の中に深い肉感の重みをたたえている。他の作品に「ブランデンブルク詩編」(’48年)、「床下詩編」(’49年)、「農夫たち」(’51年)、「全き泉」(’52年)等がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報