20世紀西洋人名事典 の解説
アンリ ファンタン・ラトゥール
Henri Fantin-Latour
1836.1.14 - 1904.8.25
フランスの画家。
グルノーブル生まれ。
別名Henri‐Jean‐Théodore Fantin‐Latour。
絵の手ほどきを肖像画家の父から受けた後、パリに出てルコック・ド・ボワブードラン等に師事。マネや印象派の画家達と親交を持つ。当時収集家の間で彼の作品の精緻な描写による花や果物等の静物画の人気が高かった。又「ドラクロワ礼賛」(1964年)、「パティニョルのアトリエ」(’69〜70年)、「テーブルの一隅」(’72年)等の集団肖像画や、ロマン主義的、象徴主義的色彩を色濃くとどめた、シューマン、ベルリオーズ、ワーグナー等ロマン派音楽の作品から想を得た作品を制作した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報