現代外国人名録2016 「アンリー」の解説
アン リー
李 安
Ang Lee
- 職業・肩書
- 映画監督
- 国籍
- 米国
- 生年月日
- 1954年10月23日
- 出生地
- 台湾・台北
- 学歴
- 台湾国立芸術専科学校映画演劇学科〔1975年〕卒,イリノイ州立大学演劇科,ニューヨーク大学(NYU)大学院映画科〔1984年〕卒
- 受賞
- アカデミー賞外国語映画賞(第73回,2000年度)〔2001年〕「グリーン・デスティニー」,アカデミー賞監督賞(第78回,2005年度)〔2006年〕「ブロークバック・マウンテン」,アカデミー賞監督賞(第85回)〔2013年〕「ライフ・オブ・パイ」,ベルリン国際映画祭金熊賞(第43回)〔1993年〕「ウェディング・バンケット」,ゴールデン・グローブ賞作品賞(1995年度)「いつか晴れた日に」,ベルリン国際映画祭金熊賞(第46回)〔1996年〕「いつか晴れた日に」,ゴールデン・グローブ賞監督賞・外国語映画賞(第58回,2000年度)「グリーン・デスティニー」,BAFTA賞デービッド・リーン賞〔2001年〕「グリーン・デスティニー」,ベネチア国際映画祭金獅子賞(第62回)〔2005年〕「ブロークバック・マウンテン」,ゴールデン・グローブ賞作品賞・監督賞(第63回,2005年度)〔2006年〕「ブロークバック・マウンテン」,BAFTA賞デービッド・リーン賞〔2006年〕「ブロークバック・マウンテン」,ベネチア国際映画祭金獅子賞(第64回)〔2007年〕「ラスト、コーション」
- 経歴
- 兵役を経て、1978年米国に留学、映画製作を学ぶ。この間台湾及び米国で8ミリや16ミリの作品を発表。’84年NYU卒業製作「Fine Line」がNYU学生映画祭グランプリを受賞。卒業後も米国に残る。’90年台湾当局主催のシナリオコンクールで1位、2位を独占。’91年自作脚本「推手」で35ミリ劇場用映画の監督としてデビュー、金馬奨の8部門にノミネートされ、3部門を受賞。’93年第2作「ウェディング・バンケット(原題:喜宴)」でベルリン国際映画祭金熊賞を受賞し、一躍世界中の注目を集める。以後も受賞を重ね、2001年米中合作による清朝時代の武術アクション「グリーン・デスティニー」(2000年,中国語)ではアカデミー賞外国語映画賞など4部門を獲得。2003年初のハリウッド・メジャー作品「ハルク」を監督し、全米で1億ドルを超える大ヒットを記録。2005年にはカウボーイ同士の禁断の愛を描いた問題作「ブロークバック・マウンテン」でベネチア国際映画祭金獅子賞を受賞、2006年同作品でアカデミー賞最多8部門にノミネートされ監督賞など3部門を獲得。2007年にも「ラスト、コーション」(原題:「色、戒」)でベネチア国際映画祭金獅子賞を受賞。2013年、大海原を227日間トラと漂流し生き抜いた少年の姿を描いた3D映画「ライフ・オブ・パイ」(2012年)で2度目のアカデミー賞監督賞を受賞。米国から見た台湾・中国の現実の姿を映画に封じ込め、台湾・香港の監督たちとは異なったスタンスに立つ。他の作品に「恋人たちの食卓」(原題:「飯食男女」,1994年)、「いつか晴れた日に」(’95年)、「アイス・ストーム」(’97年)、「楽園をください」(’99年)など。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報