20世紀西洋人名事典 「アンリ・F.デュパルク」の解説
アンリ・F. デュパルク
Henri Fouques Duparc
1848.1.21 - 1932.2.12
フランスの作曲家。
パリ生まれ。
イエズス会学校でフランクにピアノを学んだ。85年間の生涯のうち音楽活動は1868年から1885年までの10数年間であった。元来の極度の自省的性格と、師であったフランク譲りの厳格な自己批判の精神のために数多くの作品を破棄したため、現在残されているのものは数少ないが、いずれも珠玉の傑作としてフランス歌曲史上に輝くものである。サン=サーンスを中心とした国民音楽協会、ダンディとともに創設した近代音楽演奏会なども意欲的に取り組んだ。代表作に歌曲「フィデレ」、「13の歌」(’1911年)などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報