山川 世界史小辞典 改訂新版 の解説
アーディル・シャーヒー朝(アーディル・シャーヒーちょう)
‘Ādil Shāhī
1489/90~1686
インド,デカン西部に存続したムスリム君主の王国。その首都はビージャープル。バフマニー朝の太守ユースフ・アーディル・ハーンが1490年独立,創始した。彼はヒンドゥー教徒との融和策をとり,その方針はその後も代々受け継がれた。対外的には,他の王国と同盟して,南方のヴィジャヤナガル王国を滅亡させ,バリード・シャーヒー朝を併合し,またポルトガル勢力ともよく対抗したが,1686年アウラングゼーブ時代ムガル帝国によって滅ぼされた。首都には多くのイスラーム建築が残されている。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報