日本大百科全書(ニッポニカ) 「イイギリ科」の意味・わかりやすい解説
イイギリ科
いいぎりか
[学] Flacourtiaceae
双子葉植物、離弁花類。常緑または落葉性の木。葉は単葉。花は一般に小さく両性または単性。3~6枚の萼片(がくへん)と、それと同数の花弁が放射相称に並ぶが、ときに花弁を欠く。雄しべは多数。子房は柄があり、1室で側膜胎座に多数の胚珠(はいしゅ)をもつ。果実は液果、蒴果(さくか)または核果。熱帯から暖帯にかけて分布し、93属約1000種知られる。日本にはイイギリ属1種、クスドイゲ属1種が分布するだけである。
[山崎 敬 2020年7月21日]
APG分類ではイイギリ科の大部分がヤナギ科へ、一部はアカリア科に統合されたため、イイギリ科は消滅した。
[編集部 2020年7月21日]