しきい値(読み)しきいち

百科事典マイペディアの解説

しきい値【しきいち】

(1)反応その他の現象を起こすために必要な,系に加えなければならない物理量最小値。ふつうエネルギーについていう。(2)生体刺激をあたえて興奮を誘発させるときの最小の刺激の強さ。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

しきい値
しきいち
threshold

反応や変化を起させるために外部からなんらかの量を加えなければならないとき,その量の最小値をしきい値またはスレッショルドという。たとえば,核反応のしきい値とは,その反応を起させるために入射粒子がもたなければならない最小限の運動エネルギーの値である。また生体の興奮のしきい値とは,この興奮を起させるために必要な最小の刺激の強さである。また,デジタル論理回路でのオンとオフの2値状態は電圧などの物理量で与えられるが,それを判定するための値や,レーザー発振が生起するための励起条件のことを呼ぶこともある。

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化学辞典 第2版の解説

しきい値
シキイチ
threshold

一般に,ある現象を起こさせるために,系に加えなければならない物理量の最小値をいう.たとえば,原子・分子のイオン化現象については,イオン化電圧出現電圧がそれであり,励起では励起エネルギーがこれに当たる.生体刺激の場合には,興奮を引き起こすのに必要な最小の刺激の強さを表現するのに用いられる.たとえば,味覚しきい値,嗅覚しきい値は,それぞれある物質を味として,または臭いとして感じる最小の濃度を意味する.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報