イブヌル・シード(その他表記)Ibn al-Sīd

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「イブヌル・シード」の意味・わかりやすい解説

イブヌル・シード
Ibn al-Sīd

[生]1052. バダホス
[没]1127
スペインのアラビア語文法学者で,イスラム哲学者でもある。彼は哲学と宗教とは互いに対立するものではなく,1つの真理にいたるための2つの方法であるとする。その世界観は,ピタゴラスの数哲学と新プラトン主義哲学の流出思想を融合させたものである。彼によれば第1原理から存在者が流出する順序は,それぞれ 10の単位を含んだ3つの円環によって説明される。そして彼は 10という数のなかに,宇宙の真理の象徴をみようとする。主著『質疑の書』 Kitāb al-masā'il。

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