バダホス(読み)ばだほす(英語表記)Badajoz

デジタル大辞泉 「バダホス」の意味・読み・例文・類語

バダホス(Badajoz)

スペイン南西部、エストレマドゥーラ州都市グアディアナ川沿いに位置する。古代ローマの都市に起源し、9世紀にイスラム教徒に支配され、13世紀にレコンキスタ拠点一つとなった。ポルトガルとの国境に近く、スペイン独立戦争中、重要な戦闘が行われた。イスラム教徒が築いた城塞アルカサバやロマネスクゴシック様式のバダホス大聖堂など、歴史的建造物が残る。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「バダホス」の意味・わかりやすい解説

バダホス
ばだほす
Badajoz

スペイン南西部、エストレマドゥーラ地方、バダホス県の県都人口13万3519(2001)。グアディアナ川中流左岸の標高209メートルの段丘上に位置する。古代からの都市で、ポルトガル国境に近い要衝であるため、しばしば戦場となった。1936年8月、スペイン内戦開始直後の反乱軍による住民の大量処刑は有名である。1950年代に行われたグアディアナ川流域の総合開発を目的とした「バダホス計画」の中心地で、綿織物工業や農産物加工業が立地している。1255年以来司教管区の首都で、旧市街の中心に大寺院(1232~84建立)がある。

田辺 裕・滝沢由美子]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バダホス」の意味・わかりやすい解説

バダホス
Badajoz

スペイン南西部,エストレマドゥラ州,バダホス県の県都。ポルトガル国境に近く,グアディアナ川にのぞむ。ローマ起源の町。イスラム時代の城址が町を見おろす高台にあり,城壁が市街地を取囲む要塞都市で,スペイン独立戦争,内乱などに重要な役割を果した。ポルトガルとの交易が盛んで,食品加工,アルコール飲料製造のほか,バスケット,毛布を産する。 13世紀の大聖堂がある。人口 12万 1924 (1991推計) 。

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