…
[鮮鋭度]
写真像の鮮鋭度は,撮影に用いるカメラのレンズの性能とフィルムの性能のほか,フィルムの現像条件とネガからポジを作る際の焼付け条件などによって異なり,最終的に得られる写真像の鮮鋭度を良くするには撮影から仕上りまでの全体のシステムについて吟味する必要がある。感光材料の品種については一般に低感度の微粒子乳剤を使ったフィルムは高鮮鋭度の画像を与え,また同一乳剤でも乳剤塗布層を薄くし,ハレーションやイラジエーションirradiation(感光層に入射した光の乳剤内部での反射・散乱によって,正規の像の周辺まで感光すること)を防ぐ対策を採れば画像の鮮鋭度が増す。写真の画像が高鮮鋭度を持つ,すなわちシャープな印象を与えるということは,画像の濃淡の境界が明確な状態であり,フィルムの現像の場合にエッジ効果(乳剤膜の高露光域と低露光域との境界で,濃度が,高露光域では一段と高く,逆に低露光域では低くなる現象)を起こすような方法を使うと,画像の輪郭が明瞭になって画像の鮮鋭度が増す。…
…ハレーション防止層中の染料は現像処理後には脱色されるよう考慮されている。また,フィルムに入射した光が感光層中のハロゲン化銀結晶によって散乱されることがあり,この現象をイラジエーションirradiationという。【友田 冝忠】。…
※「イラジエーション」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加
9/20 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新