現代外国人名録2016 「イリヤカバコフ」の解説
イリヤ カバコフ
Ilya Iosifovich Kabakov
- 職業・肩書
- 美術家,挿絵画家
- 国籍
- ロシア
- 生年月日
- 1933年9月30日
- 出生地
- ソ連ウクライナ共和国ドニエプロペトロフスク(ウクライナ)
- 学歴
- スリコフ記念美術大学〔1957年〕卒
- 受賞
- 世界文化賞(彫刻部門,第20回)〔2008年〕
- 経歴
- モスクワの美術大学で学んだ後、挿絵画家に。1960年代モスクワのアンダーグラウンド芸術の潮流から登場し、’70年代終わりまで絵画、絵画レリーフ、廃棄物を組み合わせたジャンクアートなどを制作。’85年スイス・ベルン市美術館で開かれた個展が反響を呼び、ドイツで学ぶ機会を得る。’89年からは先にソ連を出ていた妻エミリアと共同でニューヨークを拠点にインスタレーション(架設的な装置表現)の制作を始める。以来、絵画やオブジェ、音楽などを用いた“トータル・インスタレーション”という表現方法で国際的に活躍。主な作品に「巨大なアルヒーフ」「芸術家の絶望」「ロシア世界」「天使と出会う方法」など。’93年ベネチア・ビエンナーレのロシア館代表作家に選ばれる。’91年以来、たびたび来日。’99年日本で初の個展「シャルル・ローゼンタールの人生と創造」が開催される。2000年越後妻有アートトリエンナーレに「棚田」(彫刻)を制作。2004年東京でイリヤ&エミリア・カバコフ展「私たちの場所はどこ?」を開催。2007年「イリヤ・カバコフ『世界図鑑』絵本と原画」展を開催。同年「イリヤ・カバコフ自伝」が邦訳刊行された。2008年ロシアのプーシキン記念美術館で夫婦の大規模回顧展が開催される。2014年にはグラン・パレのモニュメンタで「奇妙な都市」展を開催。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報