山川 世界史小辞典 改訂新版 の解説
イリヤース・シャーヒー朝(イリヤース・シャーヒーちょう)
Ilyās Shāhī
1342~1415,1433~86
中世インド,ベンガルの王朝。シャムスッディーン・イリヤース・シャーが創始した。ベンガルを最も長く治めた独立のスルタン王朝で,デリーのスルタン,フィーローズ・シャー・トゥグルクの2度にわたる侵攻を撃退し,また近隣のヒンドゥー王と戦って勢力を広げた。ヒンドゥー有力者ラージャ・ガネーシュ一族の支配による中断をへて,1433年に再興されたが,アビシニア人奴隷兵勢力の反乱により滅びた。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報