康永(読み)コウエイ

精選版 日本国語大辞典 「康永」の意味・読み・例文・類語

こうえいカウエイ【康永】

  1. 南北朝時代、北朝の光明天皇の代の年号。暦応五年(一三四二)四月二七日、病事、天変地妖により改元南朝後村上天皇の代の興国三~六年にあたる。康永四年(一三四五)一〇月二一日、貞和(じょうわ)と改元された。出典は「漢書‐志」の「海内康平、永保国家」。

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日本の元号がわかる事典 「康永」の解説

こうえい【康永】

日本の元号(年号)。室町時代(南北朝時代)の1342年から1345年まで、光明(こうみょう)天皇の代の北朝が使用した元号。前元号は暦応(りゃくおう)。次元号は貞和(じょうわ)。1342年(暦応5)4月27日改元。『漢書(かんじょ)』を出典とする命名。康永年間の南朝方の天皇は後村上(ごむらかみ)天皇。南朝は「興国(こうこく)」(1340~1346年)の元号を使用した。室町幕府将軍足利尊氏(たかうじ)(初代)。

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