イルラ族(読み)イルラぞく(その他表記)Irula

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「イルラ族」の意味・わかりやすい解説

イルラ族
イルラぞく
Irula

インド南部のニルギリ丘陵に住む狩猟採集民。言語はドラビダ語族のタミル語の方言を用いる。スリランカのベッダ族と類似の形質的特徴をもち,身長は低く広鼻で,黒色の皮膚をして巻毛である。森林内の一定領域で家族を単位に移動し,一時的な住居に住む。食糧は根菜と野生動物に求め,蜂蜜,蜜ろう,その他の林産物を市場で生活必需品と交換する。家族より上位の社会組織はほとんど発達しておらず,結婚式などは非常に簡単である。狩猟,森,病気などの神をまつり,予言を信じる。近年しだいに定着し,農耕に従事するようになってきた。

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