ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ベッダ族」の意味・わかりやすい解説
ベッダ族
ベッダぞく
Vedda; Wedda
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スリランカの南部山岳地帯に住む民族。シンハラ人のこの島への移住(前5世紀ころ)以前にこの地に定着していた未開民族。形質上では南インドの山岳地帯の諸民族や,東南アジアの先住民と関係が深いといわれる。しだいにシンハラ人と同化して平地に定住する傾向を示し,言語のうえでもシンハラ語を採用し,本来もっていた独自の言語を失いつつある。1964年の調査報告では800という人口があげられるが,現在ではその本来の文化を保持しつづけるコミュニティはきわめて少なくなりつつある。元来は洞窟や岩陰を住居とし,物質文化のうえではきわめて単純な生活を営み,弓矢を用いての狩猟と野生の植物,はちみつの採集を基本とするものであった。社会組織のうえでは一夫一婦の単婚家族を基本とする。彼らの宗教的側面では死者崇拝が顕著である。カプラーラと呼ばれるシャーマンを媒介として,祖先霊とこの世の子孫とが交流すると信じられている。
執筆者:井狩 弥介
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…スリランカ第1の大河であるマハウェリMahaweli水系(335km)を開発し,乾燥地帯を灌漑して穀倉化し,南西地方の住民を移住させる計画が長期的に進められている。
[住民,言語]
先住民族はベッダ人Veddaであるが,今日では1000名弱の人口に減少し,固有のベッダ語もしだいに失われつつあるとみられている。総人口の約74%を占めるシンハラ人が多数民族であり,低地シンハラ人と山地シンハラ人とに区分され,それぞれ適用される身分法が異なる。…
※「ベッダ族」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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