イロマツヨイ(読み)イロマツヨイ(その他表記)Godetia amoena

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「イロマツヨイ」の意味・わかりやすい解説

イロマツヨイ(色待宵)
イロマツヨイ
Godetia amoena

アカバナ科一年草で,北アメリカのカリフォルニア原産。観賞用に栽培され,園芸界では属名のゴデチアの名で呼ばれることも多い。高さ 40~60cm。葉は互生し細長い披針形で葉縁に低い鋸歯があり,葉面に白毛が密生する。夏に,茎の上部が枝分れした先に,径 5cmほどの4弁の美花をつける。花弁は濃紅色,花弁の基部は白色で,花の形はオオマツヨイグサ (大待宵草)に似る。花のつけ根に4枚の線形萼片があり,緑色外側へそり返る。おしべマツヨイグサ (待宵草)と同じく8本。めしべの先端は4本に分れる。日本名はマツヨイグサに似ていて花色が派手なことによるが,開花は昼間である。

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世界大百科事典(旧版)内のイロマツヨイの言及

【ゴデチア】より

…マツヨイグサに似たピンクや紅の花を日中に開くアカバナ科の一年草(イラスト)。和名はイロマツヨイ。原産地は北アメリカ西部地方。…

※「イロマツヨイ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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