イワウメヅル(読み)いわうめづる

日本大百科全書(ニッポニカ) 「イワウメヅル」の意味・わかりやすい解説

イワウメヅル
いわうめづる / 岩梅蔓
[学] Celastrus flagellaris Rupr.

ニシキギ科(APG分類:ニシキギ科)のつる性落葉低木。枝は赤褐色。葉は互生し、広楕円(こうだえん)形で長さ2~5センチメートル、質が硬い。托葉(たくよう)が刺(とげ)状になるのが特徴である。6月、葉腋(ようえき)に1~3個束生し、黄緑色花を開く。球形果実は3裂し、朱色仮種皮(かしゅひ)に包まれた種子がある。名は、岩の上に生え、葉がウメに似るのでいう。本州から九州にかけての落葉樹林下に生え、朝鮮、中国に分布する。

[門田裕一 2020年2月17日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む