ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「インターバンク・レート」の意味・わかりやすい解説
インターバンク・レート
interbank exchange rate
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…スワップ取引は,直物取引とその反対方向の先物取引,または受渡し日が異なる相互に反対方向の二つの先物取引を同時に同額,同一の相手方と行うものである。 銀行間市場で成り立つ為替相場(市場相場market rate,あるいは銀行間相場=インターバンク・レートinterbank rate)は為替銀行の対顧客相場customer rate(顧客相場ともいう)の基準となるが,貿易業者などはこの対顧客相場をいわば与件としてさまざまな対外取引を行い,そこから生じた外国為替の需給が再び銀行間相場に反映される。銀行間市場は,当事者が毎日特定の場所に集合して外国為替の売買を行う取引所がある場合(ドイツ,イタリア,フランスなど)と,電話・テレックス・電子的媒体(コンピューター回線)で個々に行う取引を総合した抽象的な場を指す場合(ニューヨーク,ロンドン,東京など)に分かれる。…
… 為替相場は外国為替市場における需要・供給関係によって決定されるが,外国為替市場の中心となるのが,外国為替ブローカーを仲介として外国為替銀行間で取引が行われる銀行間取引市場(インターバンク・マーケット)である。この市場で決定される為替相場をインターバンク・レートまたは市場相場という。為替銀行が商社などの顧客と取引する際の対顧客相場は,このインターバンク・レートをもとに売買手数料,為替リスク料,金利などを織りこんで決定される。…
※「インターバンク・レート」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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