インド=ヨーロッパ語族の神話(読み)インド=ヨーロッパごぞくしんわ(その他表記)Indo-European myths

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

インド=ヨーロッパ語族の神話
インド=ヨーロッパごぞくしんわ
Indo-European myths

インド=ヨーロッパ語族が,ユーラシアのステップ地帯の西半部にあったと思われる原住地に住み,共通の言語 (インド=ヨーロッパ基語) を話していた時代にもっていた神話。 19世紀中葉に,F.M.ミュラーらによって開始されたその研究は,近年 G.デュメジルによって画期的な新展開を与えられ,神界の構造およびいくつかの重要な神話の内容が知られるようになった。それによると,神界は,人間の社会で王と祭司たちが果す働きに対応する役割を演じる「第1機能」の神々と,戦士に相当する「第2機能」の神々と,生産活動に従事する庶民と相応する働きをする「第3機能」の神々によって構成され,各機能を代表するいくつかの主神格によって統括されていた。第1機能は,インドのバルナ,ミトラ,アリヤマン,バガ前身をなした4柱の最高神によって代表され,第2機能はインドラバーユ原型の2柱の戦神,第3機能はアシュビンにその性格が継承されている双子の豊穣神のカップルをそれぞれ主神としていた。またこれらの男神たちのすべてと親密な関係を結び,3種の機能のおのおのの領域神威を発揮する大女神があり,神界全体のいわばかなめをなす地位を占めていた。この多機能的大女神の性格は,イランのアナヒタや,インドのサラスバティーなどのなかによく保存されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

二十四節気の一つ。元来,太陰太陽暦の 12月中 (12月後半) のことで,太陽の黄経が 300°に達した日 (太陽暦の1月 20日か 21日) から立春 (2月4日か5日) の前日までの約 15日間で...

大寒の用語解説を読む