ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウァレンチヌス派」の意味・わかりやすい解説 ウァレンチヌス派ウァレンチヌスはValentinians グノーシス派の一派。ウァレンチヌス (2世紀中頃) の教説を信奉する人々で通常アレクサンドリア派とローマ派に分れる。前者にはテオドトス,マルコスがおり,後者ではプトレマイオス,ヘラクレオンが代表的。前者がよりウァレンチヌスに忠実であると思われるが,学者により多様な展開をみ,全体として非キリスト教的方向に向ったといえる。プトレマイオスが最もすぐれ,『フローラへの手紙』は現存。ヘラクレオンは『ヨハネによる福音書』の最初の注釈"Hypomnēmata"を著わした。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by