20世紀西洋人名事典 の解説
ウイスタン・ヒュー オーデン
Wystan Huge Auden
1907.2.21 - 1973.9.28
米国の詩人。
元・オックスフォード大学教授。
イギリス出身。
大学在学中から、スペンダーらと「オーデン・グループ」と呼ばれる新しい文学運動をを唱導し、エリオットら20年代の作家に対して30年代の文学をリードした。マルキシズムとフロイディズムの相克、調整、「愛」による矛盾の解決が主題である。スペイン内乱に参加したのち、第二次大戦勃発直前にアメリカに移住してからイギリス聖公会に帰依し、作風は宗教的色彩を深めた。’46年に帰化し、アメリカ詩壇においても影響は大きい。主な作品に、「演説者たち」(’32年)、「詩集」(’30年)、「見よ、旅人よ」(’35年)、「新年の手紙」(’41年)、「アキレスの盾」(’55年)などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報