ヨーロッパ・アルプス北東端の山地で、オーストリアの首都ウィーンの郊外にある。アルプス北部特有のフリッシュ(砂岩)帯に属するが、一部南東部は石灰岩からなる。最高峰はシェップル山(890メートル)。西はグローセ・トゥリン川、北はトゥルナーフェルト川とドナウ川、東はウィーン盆地、南はトリースティングとゲルゼンの両河川で境される。北東部はウィーン市域に属し、高原自動車道が通じており、ウィーン市民の別荘地、散策地となっている。東斜面にはブドウ畑、北斜面は牧草地の散在するブナ林、南斜面はマツ林である。ここは長らく保護林、禁猟区であったため、豊かな自然が残っている。
[前島郁雄]
…したがって都市林は〈都市の生活圏域にあって,自然的レクリエーション機能を介して市民生活と深いかかわりあいをもつ公有林〉(高橋理喜男)ということができる。このような都市林のなかで長い歴史をもつ代表的なものに,グリューネワルトGrünewald(ベルリン),アイレンリーデEilenriede(ハノーファー),ウィーンの森Wienerwald,エッピング・フォレストEpping forest(ロンドン)などがある。【井手 久登】。…
※「ウィーンの森」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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