ウィーン大聖堂(読み)ウィーンだいせいどう(英語表記)Stephansdom, Wien

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウィーン大聖堂」の意味・わかりやすい解説

ウィーン大聖堂
ウィーンだいせいどう
Stephansdom, Wien

ウィーン市の大聖堂。ザンクト・シュテファン大聖堂ともいう。本来は教区聖堂であったが,1479年司教区大聖堂,1722年大司教区大聖堂に昇格ロマネスク様式の内陣は 1340年に完成。 59年頃交差部と外陣の再建着手,屋根は 1410年,ボールト vaultは 46年頃完成。翼廊上部をなす鐘塔は,南塔が 33年に完成。北塔は下部のみで 11年に工事が中止され,1587年にルネサンス式のドームとなった。第2次世界大戦中,戦火で焼失したが,1952年までに再建。4階建ての鋭い角錐状をなす南塔はゴシックの最も美しい鐘塔の一つ。堂内の彫像,彫刻装飾にすぐれたものが多く,特に説教壇とオルガン用バルコニーが注目される。

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