ハレンキルヘ(英語表記)Hallenkirche

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハレンキルヘ」の意味・わかりやすい解説

ハレンキルヘ
Hallenkirche

建築用語。ホール・チャーチともいう。ドイツ後期ゴシックの典型的な聖堂形式。側廊身廊の高さがほぼ等しく,通常のバシリカ形式にみられる身廊のクリアストーリートリフォリウムを欠き,採光は側廊の大きな窓による。統一的な内部空間を求めようとする傾向から生れた。フランス,ポアトゥー地方のロマネスク聖堂に始り,13世紀以後ドイツを中心に発達し,14~15世紀ドイツ聖堂建築の典型的形式となった。代表作はマインツのザンクト・シュテファン聖堂 (1257~1328) ,マールブルクのザンクト・エリザベート聖堂 (1275頃) 。

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