ウェストコースト・ジャズ(読み)ウエストコーストジャズ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ウェストコースト・ジャズ
West Coast jazz

1950年代にアメリカの太平洋岸で盛んになった白人中心としたジャズ東海岸のホットなジャズに対して,知的でクールなスタイル特色とした。トランペット奏者 M.デービス,編曲者 G.エバンズ,バリトン・サックス奏者 G.マリガンが初期代表者

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音楽用語ダス の解説

ウエスト・コースト・ジャズ[west coast jazz]

'50年代初頭にジェリー・マリガン、アートペッパー、チェット・ベイカーをはじめとするアメリカ西海岸の若手の白人ミュージシャンたちが始めたクール系ジャズ。これに対して、イーストコースト・ジャズがある。

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世界大百科事典(旧版)内のウェストコースト・ジャズの言及

【ジャズ】より

…旅から旅への演奏旅行に飽きていたプレーヤーたちは,高給と定住という好条件にバンドを離れてスタジオに入り,余暇を利用して軍需景気にわくロサンゼルス近郊のクラブで,ジャズを演奏しはじめた。マイルス九重奏団のアンサンブルを手本にしながらも,白人的でクールな演奏は〈クール・ジャズcool jazz〉また〈ウェスト・コースト・ジャズWest Coast jazz〉と呼ばれ,ニューヨーク周辺のジャズ界の不況もあって,モダン・ジャズ界の主導権はロサンゼルスに奪われたかのような盛況を呈した。 この時期,忘れてならないのはナチスの迫害を逃れてアメリカに亡命したヨーロッパ音楽の巨匠の多くが,気候温暖なカリフォルニアに定住し,生活のため大学の教壇に立ったことである。…

※「ウェストコースト・ジャズ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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