ウォットン(その他表記)Wotton, Sir Henry

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウォットン」の意味・わかりやすい解説

ウォットン
Wotton, Sir Henry

[生]1568.3.30. ケント,メードストン近郊
[没]1639.12. イートン
イギリスの詩人,外交官。オックスフォード大学に学び,1595年エセックス伯の秘書として外国情報の収集にあたるが,1604年以後,ベネチア駐在大使をはじめ外交使節として活躍。 24~39年イートン校の校長をつとめた。詩人ダンの親友で I.ウォルトンの釣り仲間。後者によるウォットンの小伝は,『汝,夜の星屑よ』 You meaner beauties of the nightなど珠玉抒情詩を含む『ウォットン遺稿集』 Reliquiae Wottonianae (1651) に収められている。いとこのエドマンド・ベーコンにあてた手紙 (13.7.2.) は,シェークスピアの劇場,グローブ座焼失の模様を伝えて貴重である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

106万円の壁

会社員に扶養されるパートら短時間労働者は年収106万円以上になると厚生年金保険料などの負担が生じて手取りが減る。将来の年金額は手厚くなるが、働き控えを招く「壁」とされ、企業の人手不足の要因となる。厚...

106万円の壁の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android