日本大百科全書(ニッポニカ) 「ウドムルチア」の意味・わかりやすい解説
ウドムルチア
うどむるちあ
Удмуртия/Udmurtiya
ロシア連邦西部にある共和国。ソ連時代はウドムルト自治ソビエト社会主義共和国Удмуртская АССР/Udmurtskaya ASSRと称したが、ソ連崩壊後、ウドムルチア共和国Республика Удмуртия/Respublika Udmurtiyaとなった。面積4万2100平方キロメートル、人口163万3000(1999)。首都イジェフスク。ウラル語族フィン群に入るウドムルト人(全人口の30.9%)の国。ウラル山脈南部西麓(せいろく)の平坦(へいたん)な土地にあり、北部にカマ川、ブヤトカ川の源流がある。国土の40%余りが森林で、北に針葉樹、南に広葉樹が生育する。住民の69.7%が都市に居住している。主要工業は機械(自動車、オートバイ、電機)、採油、木材加工、セメント、食品工業である。農業は南部を中心にライ麦、小麦、大麦、亜麻(あま)などが栽培され、酪農、養蜂(ようほう)も盛んである。東西に2本の鉄道幹線が通る。
[中村泰三・小俣利男]