日本大百科全書(ニッポニカ) 「イジェフスク」の意味・わかりやすい解説
イジェフスク
いじぇふすく
Ижевск/Izhevsk
ロシア連邦西部、ウドムルチア共和国の首都。ウラル山脈南部の西斜面、カマ川の支流イジ川の川岸にある。人口65万5300(1999)。ウドムルチア共和国の経済の中心で、工業生産の50%以上を占める。金属加工、機械(武器、自動車、モーターバイク、工作機械、冶金(やきん)、石油工業設備、猟銃)、木材加工、建設資材、食品工業が主要な工業である。市は1760年、当地に製鉄所がつくられて以降発展したウラルの古い製鉄中心地の一つで、武器製造でも知られていた。現在、ウドムルチアの教育・文化の中心でもあり、総合大学があるほか、医科、農業、工科の各大学、言語・文学・歴史の研究所、郷土博物館などがある。
[中村泰三・小俣利男]