20世紀西洋人名事典 の解説
ウラジミル テンドリャコフ
Vladimir Fyodorovich Tendryakov
1923.12.5 - 1984.8
ソ連の小説家。
ボログダ生まれ。
1948年に共産党に入党し、文学活動は’53年のスターリンの死後からである。スターリン批判の精神を正しく受けとめ、現代社会の矛盾、問題などを大胆に作品に取り上げ、「家風に合わぬ」(’54年)、「難関」(’56年)などを発表した。その後、人間の生と死を中心に据えて、社会悪と人間悪の相克を追求した「スリー・セブン・エース」(’60年)、「漏電」(’62年)などを発表する。一貫して、官僚主義批判を行い、人間精神の本質を描いている。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報