現代外国人名録2016 「ウンベルトエーコ」の解説
ウンベルト エーコ
Umberto Eco
- 職業・肩書
- 記号学者,美学者,言語学者,作家 ボローニャ大学教授
- 国籍
- イタリア
- 生年月日
- 1932年1月5日
- 出生地
- ピエモンテ州アレッサンドリア
- 学歴
- トリノ大学〔1954年〕卒
- 学位
- Ph.D.
- 勲章褒章
- レジオン・ド・ヌール勲章シュバリエ章
- 受賞
- ストレーガ賞(イタリア)〔1981年〕「薔薇の名前」,メディシス賞〔1982年〕,マクルーハン・テレグローブ賞〔1985年〕,バンカレッラ賞「フーコーの振り子」,マンゾーニ賞〔2008年〕
- 経歴
- 1954年の学位論文「聖トマス・アクィナスにおける美学的問題」で注目される。卒業後しばらくイタリア国営テレビ局の文化番組の仕事に協力、’59年よりミラノの出版社にノンフィクション関係の編集者として関わる。’63年トリノ大学、’64年ミラノ大学美学講師となり、’66年フィレンツェ大学助教授、’71年からボローニャ大学助教授、’75年正教授となる。’93年同大コミュニケーション・演劇学研究所長。この間’62年に発表した情報理論を活用した「開かれた作品」は、新前衛派運動の理論的支柱となる。’74年国際記号論研究協会事務総長として、ミラノで第1回国際記号論会議を開催。記号論を採用して文化一般を統一的に捉えた著作も多い。また’81年には初の小説「薔薇の名前」を発表、世界的な大ベストセラーとなり、後に映画化され話題となった。週刊誌「エスプレッソ」に連載コラムの執筆を続け、現代文明を批評するなどその博識は名高い。他の著書に「ウンベルト・エーコの文体練習」(’63年)、「記号論」(’76年)、「物語における読者」(’79年)、「記号論と言語哲学」(’84年)、「完全言語の探求」(’93年)、「セレンディピティー―言語と愚行」(’97年)、「カントとカモノハシ」(’99年)、「歴史が後ずさりするとき―熱い戦争とメディア」(2007年)、小説「フーコーの振り子」(1988年)、「前日島」(’95年)、「バウドリーノ」(2000年)など。1990年8月初来日。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報